BZ-5939

鉄道車両移動音源ビームフォーミング

ポータブルマイクロホンアレイと組み合わせ、移動する鉄道車両の騒音源位置を探査するためのソフトウェア。

問い合わせ・見積依頼

このPULSEソフトウェアは、マイクロホンアレイを使用し、トラムや電車などの移動する鉄道車両から放射される騒音源の位置探査を行います。ビームフォーミングシステムの音響結果は、騒音の「ホットスポット」を明確に視覚化し、さまざまな場所から騒音がどのように伝搬するかを示すカラーコンターマップで表示されます。この騒音マップは鉄道車両の画像に重ね合わされ、ユーザーは車両の先頭や最初の台車などの車両の各コンポーネントからの騒音レベルを明確に把握し、その指向性についての洞察を得ることができます。

使用事例

  • 運行中の実際の電車やメトロシステムを線路際で測定
  • 鉄道通過騒音測定時のトラブルシューティング
  • 軽減目標を設定するために騒音源を分析し、順位付ける 
  • 音を直感的に伝える

鉄道車両の全体または一部をマッピングすることにより、空気力学的騒音と車輪とレールや枕木との相互作用から生じる転動騒音を区別することができます。パンタグラフのようなより小さい領域も対象とすることができ、寄与した音響パワーを計算することができるので、重要度順に容易に領域を順位付けることができます。位置、周波数成分、音響パワー放射の観点から客車間通路など最も重要なサブ音源を特定できるので、騒音レベルを低下、または周波成分と音響パワー放射を最適化し、どの箇所に対する設計変更が全体の騒音伝搬を最も効果的に削減できるかを特定することができます。 

機能 

  • 鉄道の側面から移動する音源をマップ
  • 音圧、圧力寄与密度および音響インテンシティの音響マップを表示する 
  • 位置に対するサウンドマップ、および位置もしくは周波数に対する圧力寄与を表示
  • AVIファイルなどのツールを使用して結果とアイデアを提示、伝達する
  • アレイ自体よりも大きな対象物のマッピング

システムは各チャンネル65 kHz 以上の高いサンプリングレートを持つため、あらゆるタイプの信号処理を行い、マイクロホン信号を非常に高品質で聞くことができます。これにより、高い周波数をマッピングすることもできます。この性能は、特に高速列車に役立ち、騒音源識別は最大通過騒音レベルを下げるための重要なステップとなります。