8608型

音響ビームフォーミングソフトウェア

試験対象物から少し離れた位置でマイクロホンアレイを使用し、1回で迅速に騒音源を探査し、移動音源や定常音源のマッピングを実行します。

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音響ビームフォーミングは騒音の到来方向に基づいて音のレベルを識別し騒音源をマッピングします。マイクロホンアレイは試験対象物からある程度離れた位置で音場を測定します。騒音マップは騒音源の音の強さを色で表現します。アレイにカメラを装着することによりサウンドマップを画像や動画の上に表示し、簡単に試験対象物との関係を見ることができます。

ビームフォーミングシステムは全てのチャンネルを同時に測定するシングルショット測定を使用しているため、迅速に騒音源をマッピングし、無響室や風洞のような高価な測定施設の利用を最適化し、従来の音響インテンシティプローブ測定のような繰り返しは不要となります。

使用事例

  • 車室内騒音のトラブルシューティング 
  • 風洞試験時の空力騒音の音源探査
  • 大型の屋外用機械の音源探査 
  • 車両用シールの音響リーク検出
  • 車室内の異音(BSR)の検出
  • 移動する対象物の音源探査
  • 水中騒音源探査

PULSEビームフォーミングソフトウェアを使用すると、小さなアレイでも大きな試験対象物をマッピングすることができます。車両全体を一つの測定位置からマッピングできます。試験対象物から離れた場所にマイクロホンアレイを設置することができるため、風洞などにおける乱流を回避できます。

機能 

  • 通常、中周波数領域から高周波数領域(500 Hz~20 kHz)まで対応
  • 乱流の外側で遠距離から測定可能
  • 迅速なスナップショット測定
  • 過渡騒音イベントを測定

追加機能

試験対象物が無相関な音源で構成されている場合には、ブリュエル・ケアーのリファインドビームフォーミングのアルゴリズムは、騒音マップの空間分解能を3倍以上向上させることができます。移動体の騒音源探査には、自動車や鉄道車両、航空機や風力タービンのそれぞれに特化した移動音源ビームフォーミングオプションを提供しています。

過渡測定、音質メトリクスの計算を含む追加オプションの詳細については、アレイ音響オプションを参照してください。