室内音響・建築音響
Architectural Acousticsは、建築音響と室内音響の分野を含んでいます。建築音響は壁、ドア、床における音の伝達に重点を置いています。室内音響は室内での音のふるまいに重点を置いています。
教室、オフィス、劇場、コンサートホールなどの様々な建物が、その主要な機能を果たすためには音響特性が重要です。
建築音響
騒音が室内に入るのを防ぐ、または騒音がどの程度入り込むのかを理解するために、建築物の音響を評価できます。建築音響は上を歩いている人の足音、下を走行している車など、壁、ドア、床における音の伝達に重点を置いています。そのためには、部屋や建物の内外の音を測定し、受音側の部屋の残響や暗騒音のばらつきを補正する必要があります。周波数成分のような騒音についての情報があれば、遮音、遮蔽などにより騒音を効果的に軽減することができます。
室内音響
室内では、優れた音響には、コミュニケーションが取りやすい高い明瞭度のオフィス空間や、残響時間が長いコンサートホールというように目的に合わせた設計が必要となります。通常、音響に関する問題は音の反射が過度だったり、ほとんどなかったり、または間違った方向だったりすることが原因で起こります。これを評価するには、部屋の残響時間(音のエコーの時間の長さ)またはインパルス応答などの部屋の音響特性を分析することができます。それにより、空間の音響的な特徴を捉えることができます。室内の音のふるまいのイメージがより明確に把握できれば、再設計や吸音材などでその部屋を改良することができます。
建築音響は建物および建物の要素の遮音評価であり、建てられた環境で騒音制御の構築を設計、検討する際、建築音響計測は計り知れないほど重要となります。
家庭、職場、レジャーのどこにおいても、私たちの生活は、テレビ、キッチン家電、近所、交通、産業など常に増加する騒音源の影響を受けており、それらはすべて騒音公害です。少しでも公害を低減する方法の一つは騒音源のレベルを下げることです。建築音響は別のアプローチを取り、騒音源の遮音を調査します。
ブリュエル・ケアーは建物規制への適合性を検査して、遮音が不十分な個所を特定する、完全なアプリケーションプログラムを有しております。
システム提案
BZ-7228 建築音響ソフトウェアは2250型、2270型 ハンドヘルドアナライザに使用でき、建築音響の柔軟性、使いやすさ、現場測定に求められる結果への自信を提供します。
オフィスに戻り、7830型 Qualifiewで測定結果に対し、汎用性の高いポスト処理とレポート作成を実施できます。
典型的な建築音響測定の一般的なシステムは音源またはタッピングマシン、サウンドレベルメータ、レポート用PCで構成されています。
> Building Acoustic Measurement on 2270 Hand-held Analyzer (YouTube)
密閉された空間で音が生成、伝搬、知覚、測定、モデル化される方法を室内音響と呼びます。密閉された空間とは、住居、オフィス、作業場、工場、ホール、講義室、講堂、コンサートホール、交通機関のターミナルなどを指します。
音響測定は新しい建築物の検証と既存の建築物のトラブルシューティングに用いられます。残響時間は室内音響を説明するための最も重要なパラメータですが、音楽の質を説明するパラメータや語音明瞭度も重要です。
システム提案
2250型、2270型 サウンドレベルメータ用のBZ-7227 残響時間計測ソフトウェアは、空砲または風船の破裂によるインパルス加振(Schroeder法)、スピーカを用いたノイズ断続法の双方に対応しています。測定はISO140、ISO3382(室内音響)、ISO354のISO規格の関連個所を遵守しています。
室内音響測定システム7841型 DIRACはISO 3382およびISO 18233(分析法)に従って屋外または実験室で室内音響パラメータを測定するのに用いられます。DIRACと組み合わせれば、4720型 エコースピーチ音源はIEC 60268-16に準拠して迅速かつ簡単に語音明瞭度の測定を実施します。
> DIRAC 6 Open Plan Office Measurements (YouTube)
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