ユーザー事例
このセクションでは、多くの分野から専門知識のケーススタディをいくつかご紹介しています。
内耳から宇宙空間に至るまで、ブリュエル・ケアーは世界のどの企業よりも幅広く音響振動の測定に関わってきました。そのため、一つの分野で獲得した知識を、全く異なる分野で問題を解決しようとされている方々と共有するまたとない機会を提供できています。これは「創意工夫」と言えます。私たちはこれを、お客様に対する務めであると考えています。
明確な焦点、広い視野
このセクションでは、幅広い分野の専門知識にまたがる数多くのケーススタディをご紹介しています。さらに詳細な情報が必要な場合は ナレッジ・センターをご覧ください。すべてのケーススタディ、ホワイトペーパーなどを見ることができます。
近年の航空宇宙プログラムはこれまでにないほど短時間の設計、開発期間で、「初期段階から適切な」エンジニアリングを要求します。以下、ブリュエル・ケアーのシステムがいかに航空宇宙工学に携わる企業の開発時間を短縮し、高品質の生産と企業目標達成を確実に支援しているかを示すいくつかの事例をご紹介します。
DLRが航空機客室の騒音を改善
DLR(ドイツ航空宇宙センター) はドイツの航空技術、宇宙開発を担う国立研究センターです。DLRの実験手法部門は、エアバス社の航空機A320ファミリーの騒音伝搬、伝達の調査に着手しています。
米ロッキード・マーチン社のF-35のランプノイズおよび耐久性試験
軍の地上勤務員は、特に航空母艦上では高いレベルの騒音に暴露されます。このような勤務員を騒音から保護するため、米ロッキード・マーチン社はF-35の異なる機種の音響特性を調査し、耐久性試験を実施しました。
エアバスA330 MRTTの機外騒音評価
エアバス社は軍用バージョンにA330を改造した後も、騒音規制が適用されている民間空港を使用できるよう、航空機の騒音認証を更新する必要がありました。
エールフランス Tesciaとゼファー・テストベンチを最適化
14,000人以上の従業員を擁するエールフランスは、エンジンMROの主要企業の一つであり、世界200社の航空会社が運航する3000機以上の航空機にサービスを提供しています。このケーススタディでは、エールフランス航空がTesciaを利用してゼファーのテストベンチをどのように最適化したかに焦点を当てます。
騒音・振動・乗り心地 (NVH) は、特に乗用車やトラックなどの車両の騒音、振動の特性の研究、そして改善を意味します。今日、効率的なNVH開発プロセスは、自動車メーカーやサプライヤにとって鍵となる競争優位性につながります。
ブリュエル・ケアーは、この業界の卓越した知識に基づき、車両NVH開発プロセス全体にわたるソリューションを有しています。以下、私たちが参加した心躍るプロジェクトのほんの一部をご紹介します。
NVHシミュレーションを駆使してフェラーリ独自のサウンドを設計
ブリュエル・ケアーのNVHシミュレーション技術により、フェラーリはインタラクティブで自由な運転環境で代案設計を決定するための仮想評価を実施することが可能となりました。
> ケーススタディを読む
Crown Equipment社の音質向上
Crown社は好調を維持するため、フォークリフトのサウンドを改善することで、いかに製品を向上し、より満足のいくユーザー体験を提供することができるかを調査しました。
New Holland社のコンバインの通勤時間を短縮
最高の収穫条件が揃っている期間を最大限に活用するため、New Holland社の開発者は田畑の間の移動時間削減に懸命に取り組んでいます。農業用機械の通過騒音を低減することにより、New Holland社は道路の走行速度の評価を改善させ、運転時間の削減に成功しました。
自動車産業向けソリューションのグローバルサプライヤー、BATZ
BATZではお客様のご要望に応じてHBKの装置を使用してテストを行っています。
ブリュエル・ケアーは航空宇宙および軍需産業に、騒音と振動を積極的に測定、監視、分析、報告するツールを供給しています。これによりステルス性能、軍の効率向上や過酷な状況での作業の改善に役立っています。
私たちは、民生、民生軍事両用アプリケーションにかかわらず、防衛分野にMIL-810、NATOのSTANAGなどの業界共通規格に準拠した製品とソリューションを提供しています。
機密上の理由で、当然のことながらここに多くの実例を示すことはできません。ですが、いくつかご紹介します。
海軍防衛部門でのデータ取扱いの合理化
フランスのDCNS社は、情報へのより迅速なアクセス、より短い試験期間、直感的なインターフェースを享受し、このことは優れた意思決定と潜水艦のステルス性強化に役立っています。
ノルウェー軍の軍用車両騒音マッピング
ノルウェー軍は、近隣住民との良好な関係を保ちながら演習場を最大限に活用する方法をどのように学んだのでしょうか。
船舶の水中音響騒音測定
世界でも稀有な研究施設の一つである、ノルウェーのHeggernesの音響測距測定施設では、NATO軍の船舶の音響シグネチャを測定しています。ここでブリュエル・ケアーは重要な役割を担っています。
宇宙用アプリケーションには、構造に使用されている部品だけでなく、完成した衛星、着陸船などの構造そのものに対し、過酷な環境下での高い構造性能が求められます。発射時の激しい衝撃や応力から軌道での大気や気候のめまぐるしい変化に至るまで、ライフサイクルを通じた存続性と適切な動作を保証するための各部品の試験が必要となります。どのみち、発射後に修理や交換を行なう容易な方法などありません。
私たちの音響振動ソリューションには環境試験も含まれるため、エンジニアは衝撃、振動、温度などの特定の稼働条件で同時に実験を行うことができます。最近のケーススタディをいくつかご紹介します。
INPE(国立宇宙研究所)の衛星認証試験
ブラジルの宇宙研究機関INPEにとって、高価な衛星の振動試験を行う際、1度目からデータを確実に収集できる試験が必要不可欠です。
振動試験により衛星の信頼性を保証する
RAL Spaceのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は新たな振動試験システムを必要としていたためブリュエル・ケアーのLDS加振機を選択しました。
センサーとロケット搭載アンプが国防省航空宇宙科学技術局(DCTA)のVLS-1ロケットの発射を支援
ブリュエル・ケアーのセンサーおよびロケット搭載アンプは、機上テレメトリーに重要な飛行データを提供するのに使用されています。
NASAのX-57MAXWELL
地上振動試験(Ground Vibration Tests)は、NASAのX-57MAXWELLの重要なマイルストーンです
スマートフォン、ハンズフリー通信、テレコイルデバイスなどのプラットフォームを横断する機能にはますます高いレベルが求められ、さらなるイノベーションと利便性が要求されています。以下、電話、スピーカー、ヘッドホン、補聴器、テレビその他の多くのデバイスをより安全で信頼性が高く市場で競争力をもつようにするために、ブリュエル・ケアーが支援してきたケースのほんの一部をご紹介します。
マイクロソフトのパーフェクトな音質づくりを支援
音質はマイクロソフトの将来のビジョンの鍵となっています。常に最高の機器を手元に置くことを望むマイクロソフトのエンジニアは、最高の装備を誇り、世界でもっとも静かな場所を含む一連の無響室を構築しました。
コールセンターでの難聴
騒音性難聴は 2 番目に多い職業疾患とされています。長年、コールセンターのオペレーターはリスクの低い職業だと考えられていました。しかしこれを証明するには詳細な研究が必要です。
補聴器開発のためのロボット制御式音響ホログラフィ
世界有数の補聴器メーカーGN ReSound社から、統計的最適化近距離場音響ホログラフィを搭載したロボット制御式測定機能をもつ特別なターンキーソリューションの依頼を受けました。
建物密集地域における建設工事の騒音には、その影響を受ける可能性のある多くの人々の不快感を回避するための課題が常につきまといます。建物や部屋を出入りする音を研究する建築音響も、非常に重要な分野です。ブリュエル・ケアーは、建築計画を予定通り進め、近隣住民との友好的関係を保つのをお手伝いするために、70年以上にわたり建設会社やコンサルタント会社と緊密に連携してきました。ここで紹介するのは典型的なプロジェクトの事例です。
建物内の細やかな遮音対策
Acciona Infrastructure社では、新しい技術開発に対応するため、ビル内の建築音響と遮音に関する知識と提案を必要としていました。
TSI、スペシャリスト エンジニアリング サービス
機械や船舶の騒音・振動に関する技術的な複雑さや規制は、最新の技術を要求しています
顧客基盤の多様性を考慮すると、実施してきたプロジェクトを適切な業界に分類するのは必ずしも容易ではありません。ですが、喜んでいただけそうな最近のケーススタディをここでもいくつかご紹介させていただきます。
迅速な騒音マッピングによる生産性の向上
Gorenje社は音響特性を迅速に求めるシステムにより、研究開発の効率性を高めようとしていました。私たちはその要請を受けました。
水中での船舶騒音の特性
JRC特機株式会社はブリュエル・ケアーの装置を使用したポータブル音響インテンシティシステムにより、日本で初めて大規模な水中音響測距を可能とした会社となりました。
TUV SUD社でのV9x加振機システムを使用した輸送振動試験
TUV SUD社では、重量物、特に乗用車や電車のサブアセンブリーの輸送試験を実施できるよう、所有する加振機レンジの拡充を希望していました。
ノヴァレス研究所
ノヴァレスグループは、HBKの振動試験システム「V8900 HBT1220」を使って、現在の危機を乗り越え、未来に目を向けています。
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