8606型
球面ビームフォーミングソフトウェア
カメラ内蔵の球形マイクロホンアレイを使用し、写真の上に360度のサウンドマップを重ね、完全な部屋またはキャビンの騒音源を一回で迅速にマッピングできます。
問い合わせ・見積依頼球面ビームフォーミングにより、単一の測定から部屋や空間の全方向サウンドマップが得られます。球形アレイは、内蔵されたマイクロホン(最大50個)を使用して、その表面に達する全ての方向からの音を測定します。同時に12台のカメラがアレイ周囲の写真を撮影します。PULSEソフトウェアは12枚の写真を合成し、全方向の音場を一つの2次元平面に表現することができます。音響情報は色付きの騒音コンター図として写真に重ねて表示され、簡単に様々な騒音の強さを見ることができます。
使用事例
- 音響リーク検出のための車室内騒音のマッピング
- 航空機客室のキャビン内騒音の調査
- 車室内の異音(BSR)の検出
- 建物の音の分布調査
- 工場の音源探査
球面ビームフォーミングシステムは自由音場や残響環境などどのような音場でも動作するため、多くの音響測定とは異なり、音場について仮定する必要がありません。そのため、短時間で効率的に全体の概要を掴むことができ、詳しく調べる必要のある領域を特定できます。球面ビームフォーミングは、一般的に車室内や航空機客室のような半減衰性の閉鎖空間で使用されます。球体は通常、車両の運転席のような騒音を体験する場所に配置されます。
機能
- あらゆる音響環境の概要マップが得られる迅速なスナップショット測定
- 1回の測定に基づいて、全方向の騒音マップを作成
- 音圧、音響インテンシティ、粒子速度と音質メトリクスのマッピング
- 騒音源のコヒーレンスに基づくCLEAN(clean-sc)
本システムは中周波数から高周波数領域に最適で、低周波数領域にも拡張できるため、幅広い周波数でご利用いただけます。球面ビームフォーミングでは、球面調和角度分解音圧(SHARP, Spherical Harmonics Angularly Resolved Pressure)およびFilter and Sum(FAS)の二つの計算アルゴリズムを使用可能です。
過渡測定、音質メトリクスの計算を含む追加オプションの詳細については、アレイ音響オプションを参照してください。