このPULSEソフトウェアは、ハンドヘルドの音響インテンシティプローブで音響インテンシティを測定することにより、製品の騒音レベルを決定します。ユーザーは対象物を囲むすべての面で仮想の平面を設定し、近接で音を測定します。音響測定は音源の近くで行われるので、暗騒音の影響を受けず、音響インテンシティ技術が容易に適用できます。そのため、音場が自由音場または拡散音場ではない場合や現場測定、および暗騒音が測定したい音圧を妨害する場合などに最適です。
このソフトウェアでは、ISO 9614–1、ISO 9614–2およびISO 9614–3の規格に準拠する測定方法を使用した音響パワー測定が実施できます。
使用事例
- より静かな製品の開発
- 製品の騒音仕様が規制やドイツ ブルーエンジェルなどの自主規制に準拠するかどうかを判断する
- ベンチマークのための機械設備の騒音エミッションの比較
- 騒音源の位置の特定と順位付け
簡単な操作
このPULSEソフトウェアは、音響インテンシティを用いて音響パワーを容易に求めるために設計されたアプリケーションテンプレートです。それぞれのISO規格専用のユーザーインターフェースには明確なタスクリストがあり、規格要件を満たすための全ての手順で導きます。ポップアップテキストや色分けなどの機能により、測定ステータスが迅速に更新され、情報が不足している場合や要件にそぐわない場合にはソフトウェア画面に警告が表示されます。結果に基づいて、必要な程度の精度を確保するための行動が提案されます。オペレータは、電荷注入校正(CIC)を使用し、ワンクリックで同時に全てのチャンネルの健全性と準備状態を確認することができます。最小限のトレーニングを必要とするので、ユーザーは単独で簡単にシステムを使用できます。
平面
ソフトウェアは試験対象を囲む全ての平面ごとに音響インテンシティを平均し、音圧、音圧-残留インテンシティ指数およびダイナミック性能指数を測定します。ユーザーは、要求される精度を得るために簡単に新しい平面を追加したり、過去に定義された面を7回まで分割することができます。この技術を採用することにより、それぞれの測定面で騒音源の位置を特定し、順位を付けることができます。
機能
- 中心周波数6.3 kHz、8 kHzおよび10 kHzの1/3オクターブバンドでの測定を可能にするためのインテンシティスペクトルへ高周波補正
- ISO 9614–1は離散位置での音響インテンシティ測定を使用します
- ISO 9614–2はスキャニング法による音響インテンシティ測定を使用します
- ISO 9614–3は音響インテンシティによる精密スキャン法を使用します
- データと結果はMicrosoft® Excel®に保存され、カスタマイズされたレポート作成とポスト処理が可能です
- タスクの繰り返しを省くことができます