8760-8762型

PULSE 実稼働モード解析 (OMA)

本ソフトウェアは人工的に励起するのが困難または不可能な構造物を実際の稼働条件下でポスト測定モード解析します。

問い合わせ・見積依頼

このPULSEソフトウェアは、構造物の出力の測定データ(BK Connectで作成したデータ)をポスト処理することによりモード解析を実行します。入力力を測定する必要がないので、実稼働の条件下で、構造を人為的に励起制御することが困難または不可能な場合の試験に理想的です。ハンマーやシェーカーによる励起が必要とされず、加速度ピックアップのみが使用されるため、セットアップと測定の手順が簡単かつ迅速になります。通常の稼働中に現場で試験できるのでダウンタイムをさらに低減できます。

使用事例

  • 海洋構造物への波浪荷重、建物への風荷重、橋脚への交通荷重の影響といった、制御や測定できない周囲からの力により荷重をかけられた土木建造物の試験
  • 飛行中の航空機、テストトラック上の完全な車両、走行中の列車、実稼働条件下での稼働機器などの機械的構造物の実際のモードパラメータを取得
  • 船舶や潜水艦など、人工的に励起することが困難な大きな機械構造物の試験
  • 有限要素(FE)モデルのコリレーションやアップデート、設計検証、ベンチマーキング、トラブルシューティング、および品質管理に使用するモードパラメータの推定

機能

このモード解析(OMA)ソフトウェアには、正確なモードを特定するのための強力なアルゴリズムが含まれていますが、タスク指向のユーザーインターフェイス、直観的なワークフロー、自動モード推定を含む高度な自動化で非常に使いやすくなっています。このソフトウェアは、Light、Standard、Proバージョンをご利用いただけます。

  • 稼働中の構造物のモードパラメータ(固有振動数、減衰比、モード形状)の特定
  • 実際の境界条件を用いたモードパラメータの特定、力と実際の力と応答レベルの実際の空間分布と頻度分布
  • 決定論的信号(高調波成分)の自動識別および抑制 
  • 強力な時間領域(Proのみ)および周波数領域アルゴリズム 
  • 物理モードと計算モードを区別する明確な安定化図(Proのみ)
  • モード保証基準(MAC)のプロットと表
  • 複雑度プロットとモード標準化
  • 時間および周波数領域ODS分析
  • ユーザインタラクションなしで大量のデータファイルの確率的部分空間識別(SSI)解析迅速を実行(バッチ処理モード、Proのみ)
  • AVIムービーファイルを使用したアニメーションのエクスポート
  • Microsoft® WordおよびMicrosoft Excel®でレポート作成
  • 構造健全性監視(SHM)オプション(Proのみ)

実稼働モード解析ソフトウェアの背後にあるコア技術は、特許によって保護されています。これには、効率的かつ強力な周波数領域分解(FDD)、拡張周波数領域分解(EFDD)および曲線適合周波数領域分解(CFDD)アルゴリズムが含まれています。さらに、主成分(PC)、非加重コンポーネント(UPC)、拡張非加重コンポーネント(UPCX)および標準変量分析(CVA)を含む4つの不偏時間領域SSI技術が搭載されています。

追加機能