通話デバイス測定用に規格化された高周波HATS 5128 型

5128 型 高周波HATSは、通話試験規格である P.57およびP.58に適合しているおり、携帯電話ネットワークの通信デバイスの規制評価に最適です。

HATS・シミュレータ

5128型 ヘッド・アンド・トルソ・シミュレータ(HATS) は、ITU-T (国際電気通信連合 – 電気通信標準化部門) で承認されており、携帯通話端末、ヘッドセット(マイク付きイヤホンを含む)、ハンズフリー通信機能を有する車載娯楽情報システムなどが製品の規制基準に沿った製造を確かなものにしています。

国や地域、国際規格で定められている試験は、3GPP、IEC、IEEEなどの組織で規定されており、製品の販売前に課せられた試験で使用できる機器は、すべてP.58を参照しており、通常、通信デバイスの製造者とネットワーク事業者の両方で実施されます。

 


5128型の優れた点は、人間の全可聴周波数範囲を精密に測定する最初で唯一のデバイスであるということです。 以前のすべてのデバイスは、8 kHzまでの周波数にしか適合していない「711カプラ」(元規格IEC 711、現IEC 60318-4から)を参照して設計した音響カプラに基づいます。 周波数 14 kHz までを定義するスーパーワイドバンド、20 kHz までのフルバンド規格の出現により、市場は承認されたデバイスで製品を評価できるようになるのに苦労していました。

お客様が、音響インピーダンスが定義されていない周波数範囲で711ベースのイヤーシミュレータを使用して製品の測定を行おうとしているのではないかと心配していました。 それは市場に多くの疑念をもたらしました」とHBKのテレコムオーディオマーケットマネージャであるLars Birger Nielsenは述べています。 「確かに、市場のニーズと認証規格の間には隔たりがありました。」

人間の耳の正しい音響インピーダンスをより広範囲に定義する必要があることは明らかでしたが、平均音響インピーダンスを20 kHzまで精密に定義するには、詳細な研究(10年以上)が必要でした。 この目標は、5128 型 HATSのイヤーシミュレータで達成され、現在P.57規格で定義されています。

「これは、人間の可聴帯域幅全体にわたって通信デバイスを測定できるようになるための飛躍的な進歩であると信じています。 HBKのCSOであるThomas Rosenkilde Andersonは、次のように述べています。

「この分野の研究に多大な投資を行った結果、多くのお客様が製品の品質を達成するのに役立つ製品が生まれたことを誇りに思います。」

 

5128 型 HATS