M1 oct 2020 bkconnect

結果マトリクスとデータテーブル ビューアによる効率化

昨年11月にリリースされたBK Connect® 2020.0では、結果マトリクス ビューアとデータテーブルビューア タスクが8403型データ処理ライセンスの標準機能として追加され、あらゆるデータの概要を把握し、比較と最終レポートの作成を迅速かつ簡単に行えるようになりました。

BK Connect Data Manager

過去数回のニュースレターでは、データの価値について多くのことを述べてきました。メタデータ を使ってデータを文書化することで、組織全体に付加価値を与えることを紹介してきました。メタデータは、探したい特定のデータを見つけるためだけでなく、グラフに表示する凡例の役割も果たします。また、Team Serverの検索ユーティリティは、データの検索をBK Connectで収集された時刻歴データやその処理結果に付けられたメタデータに基づいて行えることを見てきました。これは重要なことです。なぜなら、私たちは多くの時間をデータの選別に費やしているからです。問題を解決したり、知見を得たりするのは、データの選別を始めてからなのです。

そこで登場するのが、「結果マトリクス ビューア」と「データテーブル ビューア」の2つタスクです。

昨年11月にリリースされたBK Connect 2020.0では、この2つのタスクがデータ処理アプリケーションの標準機能として搭載され、すべてのデータの概要を把握し、比較を行い、最終的なレポートをより迅速かつ簡単に作成することができるようになりました。

結果マトリクス

結果マトリクスは、行にチャンネルの名前、列にデータのタイプ(関数)をもつマトリクスにデータを分類します。これにより結果の概要を高度に把握することができます。マトリクス内の任意のセルを選択すると、そのデータがグラフに表示されます。重ね描きの有無やデータの順序など、グラフの表示方法は、定義済みまたはユーザー定義可能なルールを選択して設定することができます。ルールにはそれぞれの結果を個別に表示するものから、すべての結果を1つのディスプレイに重ねて表示するものまであります。

データテーブル ビューア

データのソートや整理に表を使いたいという方も問題ありません。結果マトリクスでは、データの概要をマトリクスに凝縮して表示しますが、データテーブル ビューアはすべての結果の概要が表で示され、必要なデータを見つけて比較するために並べ替えやフィルタリングが可能です。「お気に入り」による表示方法の設定や、レポート作成の方法は、データテーブル ビューアと結果マトリクス ビューアに共通しています。この柔軟性により、データ検索のためのパワフルで柔軟な環境を実現します。あらゆる結果にアクセスできることで、比較に費やす時間が短縮されるだけでなく、さらにもう1つの比較を簡単に行えるため、データから得られる知見が増えます。この機能はBK Connectの基本機能であり、音響・振動エンジニアの日々の基本作業でもあります。

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