音響パワー
騒音に対する意識はかつてないほど高まり、工具、家電製品、機械その他の機器の購入者にとって製品の騒音レベルはますます重要となっています。
工具、家電製品、機械その他の機器の購入者にとって、製品の騒音レベルはますます重要となっています。購入に際し、使用者とその周辺の人双方の騒音暴露が低いことを確認しようとしています。製品の騒音低減を促進するため、EU指令 2010/30/EUのような規制は、製品に音響パワーレベルを明確に表示するよう義務づけています。これにより消費者の選択を容易にする情報が提供され、音響レベルの低減の競争が促進されます。
議論の余地のない騒音レベル
製品の騒音レベルを効果あるものにするためには、公正で比較可能な測定に基づいていることが必要です。音響パワーは、音響環境とは独立に、製品の絶対的な音響エネルギーを示しています。試験方法の同一性を保つために、家電製品から土木機械までのあらゆる種類の機器に対し、各規格で厳密な測定方法を規定しています。ブリュエル・ケアーのソリューションはEU規格や国際規格に幅広く対応し、ユーザーがその規格に則って計測できるように設計されています。
音響パワー測定
試験目的に応じて、複数の異なる種類の測定に基づいて音響パワーを計算することが可能です。音響インテンシティに基づく方法は、現場計測や製品エンジニアリングで使用され、換気ファンなどの固定された対象物に最適です。残響室ベースの音響パワーと自由音場ベースの音響パワー測定は、生産検査や家電製品などの製品の大量試験によく用いられます。ブリュエル・ケアーは測定規格の作成と維持に深く関わっています。重要な規格には、洗濯機用のIEC 60704-2-4、 土木機械用のISO 6393、ISO 6394、ISO 6395、ISO 6396があります。
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音響インテンシティ法音響パワー
従来、音響パワーを測定するには騒音源を無響室や残響室のような特別な部屋に置く必要がありました。
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音圧法音響パワー(残響室ベース)
製品の騒音放射を求める場合、音響環境の影響を受けない絶対的なパワー値であるため、音響パワーが用いられることが多くなっています。
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音圧法音響パワー(自由音場ベース)
機械や装置からの騒音放射量は、より安全で健全な職場と環境の保護を目的に、国内、国際的な規制の対象となりつつあります
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