ブリューエルケアー
マイクロホン
測定する周波数範囲と音圧範囲が確定したら、次に、「マイクロホンを使用する音場」を決めます。
ほとんどの場合で、音場が主要な選択要素となります。
音場の詳細については、関連記事 測定用マイクロホンの説明 や ブリュエル・ケアー・マイクロホンハンドブック をご参照ください。ダウンロードは無料です。
マイクロホンの音場
- 自由音場型マイクロホン: 屋外または無響室での測定用。
- 拡散音場型マイクロホン: 室内での測定用、例えば車室内。(1/2インチ自由音場型マイクロホンを拡散音場で使用すると20 kHzで約6 dB感度が低下)
- 圧力音場型マイクロホン: 小型の密閉したカプラー内での測定用。例えば、ヘッドフォン、または硬い反射面の近くでの測定。
特殊マイクロホン
詳しく知るMICROPHONE TYPE 4964
MICROPHONE TYPE 4192
MICROPHONE TYPE 4941
MICROPHONE TYPE 4948
MICROPHONE TYPE 4949
MICROPHONE TYPE 4182
特殊な測定用、ブリュエル・ケアーは下記を提供しています。
- 非常に高い周波数帯とまたは低周波数帯の測定には、対象の音域用特化してに設計された特別なマイクロホンが必要です。4964型 および 4193型 は、超低周波測定に最適です。一方高周波測定用には、最大140 kHzまで測定できる4138型のようなマイクロホンがお勧めです。(最大140 kHz)
- 非常に高い音圧レベルの測定には、4941型 などの堅牢なマイクロホンが必要です。 表面音圧測定には、 4948型 または 4949型 ような表面に貼り付けられた設置面への影響が小さいマイクロホンがいいでしょう。
- 特に小さなスペース、設置が困難な場所、または過酷な環境での使用が必要な場合、4182型 はいかがでしょうか。非常に高い音響インピーダンスを持つプローブチップ (測定への影響を最小限に抑えるため) を使用しており、最大700 ℃の環境で測定できます。
マイクロホンの極電圧:
偏極型または外部極電圧型
ほとんどの場合、アプリケーションが決まっている場合、次のいずれかを選択できます。
- 偏極型マイクロホン (ケーブルが低価格でシンプル、コンディショニングが容易、極端な湿度に比較的強い)
- 外部極電圧型マイクロホン (多くの場合、ダイナミックレンジが高く、高温に耐える)
最後に、次の原則を覚えておくとよいでしょう。マイクロホンの表面積(ダイアフラム)が大きいと自己ノイズが低減され、感度が高くなる傾向があります。一方、ダイアフラムが小さいと、高い音圧レベルを測定でき、広い周波数範囲をサポート、さらに音波が到来する角度の影響を受けにくくなります。
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