8403型 BK Connect® Data Processingは、オペレータおよびテストエンジニアの役割に重点を置き、彼らのデータ収集分析ソフトウェアの使い方が音響振動(S&V)スペシャリストとは異なることを認識したうえで開発されています。オペレータは、ポスト処理のために収録されたデータをすばやく簡単に読み込むか、あらかじめ定義されたプロセスチェーンを使用してリアルタイムの分析を実行し、そのうえでユーザー定義可能な自動化された機能を使用してレポートを生成することを求めています。
このアプリケーションは、S&Vスペシャリスト によって設定されたグラフィカルプロセスチェーンの概要を提供します。このプロセスチェーンには、結果のフィルタリング、スペクトル分析、表示および保存のための個々のエレメントが含まれます。 8401型 BK Connect Hardware Setup のモニタ機能と組み合わせて使用すると、BK Connect Data Processingアプリケーションは効率的かつ信頼性の高い業務をオペレーターに提供します。
使用事例
- ベンチマークテストを繰り返し実行し、標準レポートを作成
- S&Vスペシャリストによって定義された定義済みの分析テンプレートを使用した収録および基本分析
- ギアボックスやベアリングなどの回転機械の振動トラブルシューティングと故障診断のためのフィールド内測定
- 車室内での運転手の耳位置における音響信号の狭帯域分析
- 同一データに対して複数種類の分析を並列に実行。各種フィルタを使用し、音響データとは異なる帯域幅で振動データを分析
特徴
- 自動化された処理
BK Connectは、インポートされた複数のデータをシーケンスまたはパラレルに分析するバッチ処理を実行し、生産性を最大限に高めることができます。時刻歴データは、ネットワークドライブから自動的にインポートすることもできます。さらに、自動レポート作成のオプションもあります。 - ユーザーの役割
BK Connectのインターフェースと製品構造は、各ユーザーに求められる役割を中心に(コンセプトから完成まで)設計されています。BK Connectは、S&Vスペシャリストとオペレータ/テストエンジニアがそれぞれソフトウェアを異なる使い方をするため、それぞれの役割を区別しています。 スペシャリストは、オペレータがその会社の内部プロセスに基づいて一貫した結果を生成できるように、測定と分析を設計します。繰り返しのタスクをテンプレートとして保存し、直感的なインターフェース上で一回クリックするだけで収集からレポート作成まで実行できるように設定しておくことも可能です。
機能
- 周波数重み付け、人体振動重み付け、積分/微分、周波数フィルター、ヘッドアンドトルソシミュレータ(HATS)イコライザー、時刻歴データのリサンプリングとゲートエレメント
- FFT信号処理、狭帯域計算から1/3オクターブ合成に加えてオーバーオールレベルとその時間変化
- モード解析または実稼動振動形状(ODS)解析への第一歩としての周波数応答および位相付きスペクトル計算
- 定常および非定常試験
前提条件
8400型 BK Connect Data Viewer が必要です。リアルタイムの分析には8401型 BK Connect Hardware Setup が必要です。
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